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面白かったです。

冒頭はディケンズが『荒涼館』でロンドンを描いたのをオマージュするかのように、ポート・ロイヤルが詳細に描かれます。ただし、ディケンズの小賢しい社会風刺は無し。なので最初から、良質のエンターテイメントが期待されて、1日で読み切りました。

舞台は大地震前のポート・ロイヤルから始まり、カリブ海へと広がっていきます。ベストセラー作家ならではの手際の良さですが、構想から30年もかけているというあたり、筆者には他作品とは別な存在だったのかもしれませんね。

物語が展開するにつれて少しずつ緻密さが欠けていき、スピード感が増すのは推敲が足りなかったのか、それとも筆者のスタイルなのかは私には判りません。他作品を一切読んでいませんから。

それでも、この作品には最後まで引き離されない魅力がありました。どんでん返しに次ぐどんでん返し。ネタにされてさんざんな目に遭った部下が「取り分の割り増し、2パーセント」とマジギレするあたりは同情半分ですけど大いに笑いました。

主人公は、リチャード・シャープが私掠船長やったらこんな感じだったのかな?

ちょっと筆が滑ったかもしれませんけど、本当に面白かったので、ぜひお手にとってみてくださいませ!

パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)パイレーツ―掠奪海域― (ハヤカワ文庫NV)
(2012/03/05)
マイクル クライトン

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商会チャットで盛り上がったのですけど、200年前の海上や陸上って、現在の日本から見ると「リアルな別世界」という意味でとても良くできたファンタジーなんですよね。

魔法はありませんけど、剣の世界です。

切り口によってはスプラッタにもなりますし、グロテスクでもありますし、でも、名誉や正義が信じられていた時代でもあります。

国王は神の代理、その代理が艦長。つまり海上では艦長が神に等しい存在になります。

つまり、DOLのプレイヤーは全員神様なんですねw

で、なんでそんなことに詳しくなったのかと言えば、「海洋冒険小説」と呼ばれる一群の大衆小説を読みあさったせいです。いわば英国の時代劇なんですけど、英文学の歴史には載ってないんですねー。まぁ、英文学なんて、シェイクスピアひとりで支えてるって噂もありますけど(いえ、ディケンズ・ゼミ生のひがみですよ)。ブンガク的価値なんて知ったことか、面白いもんは面白いって思える人には、ぜひ読んで欲しいなと思います。

早川文庫から今も出ているのは「海の男 ホーンブロワー・シリーズ」。この不景気で不義理きわまる出版界でなお刷られていると言うことは、それだけ面白い、おすすめの本です。全10冊に、裏話&未完作を集めた別冊が1冊。テレビドラマ化もされていて、日本語でも楽しめるDVDとして出てますけど、主役の帆船がちょっと(いや、かなり)不細工なのが残念。

Notosサーバの古株なら「ホレイショ・ホーンブロワー」の名はご存じですね? アイ、その出典がこの作品です。

それと、これも何年か前に「マスター・アンド・コマンダー」のタイトルで映画化された「英国海軍の雄 ジャック・オーブリー」シリーズもありますね。映画はほぼオリジナルの脚本でしたけど、このシリーズのおもしろさ、見所をぎゅっと濃縮しています。なんといっても主演女優の復元フリゲート艦HMSローズ(現在の艦名は映画にちなんでHMSサプライズ)の美しさといったら!

ただ、活字のほうは内容的にちょっと上級者向けなんですよね。なので、とりあえず、DVDをご覧になっていただければと思います。主役はラッセル・クロウです。おお、忘れちゃいけない。なんと、実際にガラパゴス諸島でロケをしています!

読み物として一番面白いのは「ラミジ艦長物語」シリーズでしょうか。Amazonあたりでは古本としてまだまだそろえられそうです。海上で、そして軍法会議で(!)どんなピンチでも決してめげない、しかも必ずほぼ全員生き残らせるラミジ艦長がステキです。「しかし、ロンドンでは味方の死傷者が多いほど評価される」と言うグチはヤン・ウェンリー提督に通じるかもしれません。

著者のダドリ・ポープは早川文庫で「ラプラタ沖海戦」や「バレンツ海海戦」をきわめてシリアスに描いた人ですけど、こちらでは本当に楽しませてくれます。とても細かいところまで調べ尽くしていることが根底にあるのは、同じです。

他にもまだまだ「海洋」モノはありますけど、ちょっと毛色の変ったところで「炎の英雄 シャープ」シリーズがありますね。上の2シリーズと同じくナポレオン時代ですけど、こちらは陸軍。平民出身、しかも2等兵から貴族社会を実力と腕力と鬼謀で切り開いて、中佐までのし上がっていく、ちょっとダークなお話です。

キャラの立ち方はたぶん上の2シリーズより強いです(そして英語は一番読みやすいです)。これもテレビドラマ化されて、日本でもDVDが出てますね。映画「ロード・オブ・ザ・リング」でボロミア役を演じたショーン・ビーンが主役です。

私がこういうものを読んでいた頃、DVDがなかったんですね。で、どんなものを着ていたのか、食べていたのか、どんな生活だったのか調べ始めたら止まらなくなって現在に至ってます。集めた資料は本棚2杯以上、そしてそれが伝えるのは本当の別世界。

医学一つとっても、現在とは全然違います。細菌が発見されたはこのあと。アスピリンも19世紀末(錬金術で柳が解熱鎮痛に効くことまでは解っていましたけど、純粋な化学物質として分離されたのはつい最近)、正露丸でさえ日露戦争の前です。抗生物質(ペニシリン)も20世紀。うっかり夏休みの間中、放って置かれたコーヒーカップの青カビから発見されたのは有名な話ですね。

でも、とってもリアル。だって、事実(をベースにしたお話)ですもの。

だから面白いんです。そして、いろんな楽しみ方ができます。もし英国に感心をお持ちでしたら、本でもDVDでもお手にとっていただければ幸いです。

おっと、本物のファンタジーもありますよ。「テメレア戦記」では帆船とナポレオンの時代に竜が登場して活躍します。実は翻訳の考証を中の人のリアフレがしてます。中の人よりもさらにさらに良く物を知っている、良き相談相手にして友人です。こういう人が居るので、自分の限界がよく解りますw


中の人が「第1回海洋冒険映画を楽しむ会」に参加します。

来週7月3日(土曜日)の午後、墨田区のミニシアターをお借りして、海洋冒険映画(とドラマ)を大画面&高音質で楽しみましょうという企画です。

第1回目のプログラムは

      ホーンブロワー 海の勇者 「決闘」(100分)

      ホーンブロワー 海の勇者 「ジブラルタルの奇襲」(100分)

ヨアン・グリフィスさんが演じるお父さまの勇姿を大画面で……!

もちろん、「主演女優」の復元フリゲート艦グランド・ターク号の勇姿もたっぷりと観れます。

去年、「エディンバラ・ミリタリー・タトゥ」をここで見ましたけど、本当に良かったですよ。家で観るのとは大違いです。休憩時間にはエディンバラ・ミリタリー・タトゥか何かも流すみたいです。

詳しくはこちらから

第1回海洋冒険映画を楽しむ会
http://www.sailingnavy.com/modules/wordpress/2010/06/05/420

参加には応募フォームからのご登録が必要です。

よろしくお願い申し上げます。


はるかな昔、私がDOLに課金していた頃、「カイラーラ・ヴァッタ」という名のキャラを商人兼戦闘キャラとして使っていたことを覚えている方もいらっしゃるかも知れません。

この名前は当時、ハヤカワ文庫から翻訳が3冊出た「若き女船長カイの冒険(英題:ヴァッタ家の戦争)」シリーズの主役の女の子の名前です。いろいろあって合法的な海賊船(つまり、私掠船)の船長になってしまった女の子ががんばって船一隻を切り盛りする姿が健気で、戦闘シーンが少なめなのがちょっと残念なところでしたでしょうか。

で。

どうも、これの日本版みたいなものが出ています。

これも、とあるふつーの女の子がいろいろあって合法的な海賊船(私掠船)の船長になってしまいます。しかも、色々がんばって切り盛りしてます。戦闘シーンが少ないところまで真似なくてもとも思いますけど、やはり作家の方は海洋冒険小説の知識が豊富なようで、宇宙帆船なんかが登場します。帆船の用語なども堂に入ったものです。

でも。

どーして。

なんで。

そのタイトルが『ミニスカ宇宙海賊』なんて、こっ恥ずかしくてとてもリアル本屋で絶対レジに持って行けそうにないものなんでしょうか?

ええ、もちろんAmazonで買いましたとも。
ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ) (朝日ノベルズ)ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ) (朝日ノベルズ)
(2008/10/21)
笹本 祐一

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現在シリーズ4作目まで出てます。キャラの立った女の子がいっぱい出てきます。こういうサービスがないと生き残れないのが日本という市場なんだなぁ、と海洋冒険小説の不作ぶりに涙なのです。

といって、こんな感じで女の子キャピキャピ(死語)な英国海軍のフリゲート艦というのも……これはスペオペだから許される世界なんでしょうねぇ。


「コランタン号の航海」シリーズ通巻5冊目が出てました。このブログも見ている中の人のこわぁいお友達が帆船関係の考証をしてますので、かなり安心してお読みになれるかと思います。

でも、ちょーっとカバー絵が悲しいかな? それ以外の連載時の原稿は厳しーいチェックをくぐっておりますので大丈夫。

お話は、前巻に引き続いてロンドン橋の謎が解けるほか、シリーズの最初のほうで示された謎も解かれます。ある意味、ディケンズやその時代の小説の王道かも。さすが、こうしたテーマを選ぶ方ですね。

『ロンドン・ヴィジョナリーズ (3) (コランタン号の航海) 』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4403619568/


「海の覇者 トマス・キッド」シリーズと同様、このシリーズも売り上げが続きが出るかどうかにかかってくるので、ぜひ一度書店でお手に取っていただければと思います(あ、今時はビニールかかってるか……そういう無粋なことをしない本屋さんで、ぜひ!)。


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